大人気の「異世界おじさん」のオープニングの動画は、こちら
Vと聞くと何が思い浮かぶだろうか。最近だと専らVtuberだろうか。
小学生になった甥と接する機会があったのだが、その人気は凄まじく浅い知識しかない私では相手にならない程であった。
個人的にはVならコンバトラーを推したい所だが、甥はまるで興味を持ってくれなかった。(テコンならワンチャンスあったかもしれない)
前回の話は、以下の記事から

「異世界おじさん」の3話のあらすじ
YouTubeへ動画投稿を続けるおじさんとたかふみだったが、ある日突然YouTubeにおける収益権が剝奪されかねない状況へと追い込まれる。
未曽有の危機(実はおじさんの自業自得だが)に際し、慌てふためくたかふみ。
一方、おじさんはかつて封印都市にて危機に陥ったことを思い出す。
誰も信じず、誰にも心開くことなく異世界を生き抜いたおじさん。
だが、現実に帰還し、過去を省みたことでおじさんの胸中に変化が生じる。
危機を脱する為、おじさんが取った行動とは…。
『異世界おじさん3話』の登場人物
おじさん
異世界帰りの魔法が使える系YouTuber。
広告収入によって日々の生活を営んでいたが、2018年2月、チャンネル登録者数の少なさから収益件を剥奪されかねない状況へと追い込まれる。
過去には200万再生を超える動画を投稿しているおじさんだが、動画に付いたコメントに対し所謂マジレスを繰り返したことで自らチャンネル登録者を減少させていた。
突如として窮地に追いやられる中、かつて封印都市にて危機に瀕したことを思い出す。
都市の結界が破られ(実際はおじさんが何となく壊せそうな気がして発した攻撃が原因)、魔獣の大群が迫る中、ふと結界を守護する精霊に頼み込んだことで窮地を脱した経験から、おじさんは今回の経緯を説明し、視聴者にチャンネル登録をお願いする。
今までが今までだったせいか、おじさんの純粋無垢な願いは無事に叶い、登録者は土壇場で目標の1000人を超え、何とかYouTuberを続けられる事となった。
一連の騒動が収束したその直後、藤宮が部屋を訪れる。
藤宮に対し、たかふみを想う彼女とどうにか恋バナをしたいが為に奮起するも、人生経験の無さを根拠に拒否されてしまう。
ならば、と魔法によって身体を変化させ、叔母となって恋バナをしようと持ち掛けるが、何かを感じ取ったたかふみが割って入り一旦YouTubeのゲームプレイ動画の撮影を行う。(尚、意図したかは定かではないが、女性となった姿はエルフそっくりである)
収録及び動画投稿が終わった後、改めて叔母として藤宮と接し、たかふみを通して二人の幼少期の記憶を垣間見るが、これが結果的に無意識に藤宮の黒歴史を暴くことになってしまう。
一時は騒然とするが、たかふみが丸く治めた事で何だかんだ藤宮とたかふみの距離が縮まった…様な気がした。
YouTuberとしての存続が決まり、若者2人の距離も縮まり、万事上手くいったかと思われた矢先、先程収録した動画がとてつもない反応を見せ、一瞬で20万再生を超え、所謂バズった状態となる。
何と先程収録した動画はゲームプレイ動画ではなく、エルフの姿をしたおじさんをただ只管映しただけのモノであり、タイトルにはバーチャルエルフユーチューバーと記載されていた。
コメント欄にはゲーム機(サターン)いらないというおじさんにとってあまりにクリティカルなモノまで投稿されており、思わず顔が某獣の巨人チックになってしまう程の哀しみに打ちひしがれる。
YouTuberとしてのプライドを八つ裂きにされたおじさんの明日はどっちだ。
たかふみ
おじさんと共にYouTubeに動画投稿をしつつ、生活の随所で披露される異世界思い出話を楽しみにしている。
封印都市の話では他人を全く信用していないおじさんに呆れていたが、その後おじさんがYouTubeにて視聴者にチャンネル登録を頼む場面では、現代ネット社会に毒された一面を見せ、本当に人を信用していないのはどちらかと葛藤する事となった。
その後、変身魔法にて女性となったおじさんもとい叔母さんを目の当たりにし驚愕するも、すぐさまカネのニオイを感じ取り動画撮影を始めるなど、忙しない中でもしたたかさを忘れないタフさは流石おじさんの甥と言ったところか。
藤宮との過去がおじさんによって映像化された際は、慌てふためく藤宮に対してさりげなくフォローを入れており、存外「たらし」の才能があるのかもしれない。
藤宮
何気なくたかふみの部屋を訪れたが、意図せず自身の過去が明かされる結果となってしまった。
自身のイメージでは美少年と美少女の淡い付き合いを過ごしたこととなっていたが、実際はかなり下劣な行為の数々をたかふみへ行う所謂クソガキであり、そのイメージとのギャップに思わず絶叫。
その後、たかふみのフォローで正気を取り戻したが、直後に哀しみに打ちひしがれたおじさんの某巨人顔に再び絶叫し正気を失う。彼女のSAN値や如何に。
「異世界おじさん」の3話の感想
序盤から最後まで兎に角凄まじい速度で走り抜けた3話でした。
前半はおじさんの封印都市での思い出話でしたが、何かイケそうって雰囲気で結界を破壊したり、エルフとのフラグをまたしても破壊したりと何かと壊してばかりのおじさん、破壊神か何かなんでしょうか。
チャンネル登録を視聴者に頼む場面は私も思考がたかふみ寄りの為に酷い目に会うのでは心配しましたが、無事に収まって何よりです。
後半はおじさんもとい叔母さん登場回。
変身魔法は肉体の変化に伴い精神の同一性を失いかねない危険な魔法とのことで、使用することは殆ど無かったとのことですが、もうここまで来ると何でもアリですね。
藤宮の過去が明らかになった話でもあり、私もそうですが、過去の映像とか振り返ってみると案外可愛くないんですよね、過去の自分。
今回は見ていて面白く、同時に自分の心を貫かれる文字通り痛快な話でした。
次回はより鮮明に藤宮の過去が明らかになると同時にたかふみと急接近するとかしないとか。多分しなさそうなんですが、色々と期待しておきましょう。
「異世界おじさん」の3話のまとめ
- 突如としてYouTuberとして存続出来るかどうかの危機に立たされるおじさん。あまりの危機的状況にかつて封印都市で危機に陥ったことを思い出す。
- 精霊に頼むことで危機を脱した経験から、素直に動画視聴者にチャンネル登録をお願いするおじさん。無事にチャンネル登録者は増加し、ネット社会にも光があることを垣間見たたかふみ(と視聴者)は悶絶する。
- たかふみ(とおじさん)の部屋を何気なく訪れた藤宮。おじさんに執拗に恋バナを持ちかけられるが人生経験の無さを根拠に拒否。
- おじさん、己の無力さから思わず変身魔法にて叔母さんとなって再び藤宮と接するが、居合わせたたかふみにより意図せずVtuberとしてデビューさせられてしまう。
- 事実をまだ知らないおじさん、藤宮の過去を暴いてしまい現場は騒然となる。
- たかふみのフォローで現場は収まるが、直後に自身がVtuberとしてデビューさせられていた事実を知り、誰もSEGAの魅力よりも叔母(エルフ)の姿になった自分しか見ていいない現実に打ちひしがれる。結果、顔が凄いことになり、哀しむおじさん、狂喜するたかふみ、おじさんの顔を見て正気を失う藤宮と、再び現場は狂気に包まれたのだった。
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