5話作中にてリージョンコードの話があるのだが、所謂洋ゲーと言われるモノや映像作品を輸入盤の映像媒体で嗜む方々には何かとそれ絡みの思い出があるのではないだろうか。
私も学生の頃に海外でしか入手できないゲームソフトを手に入れようと四苦八苦した思い出がある。
結果、友人を介して何とか手に入ったのだが、当時のアルバイト先にて急遽行われた手荷物検査の際、友人からソフトを手渡された後にアルバイト先へ行ったが為に検査に引っ掛かり、上司や検査員に事細かく説明させられた思い出がある。
その後しばらくの間、あだ名が洋ゲーさんになったのは今では良い思い出…かもしれない。
前回の話は、以下の記事から

異世界おじさん5話のあらすじ
ある日、藤宮から魔法を使ってプロ野球選手として大儲けをしないかと提案されるおじさん。
しかし、白球を追いかけ努力を重ねた道程を否定することは、かつて自身がゲームに打ち込んでいたことを否定することに繋がると藤宮の案を拒否する。
そんな中、野球用語の物騒さを話す内に異世界にて命を狙われた事を思い出すおじさん。
当時の記憶を映像化すると、そこには確かに命を狙われるおじさんが映し出されたのだが…
『異世界おじさん』の登場人物
おじさん
異世界から帰還を果たし、現在は魔法使いYouTuberとして活動中。
ある日、藤宮から魔法を使ってプロ野球で大儲けしようと提案されるが、かつてエイリアンソルジャーに打ち込んだ様に、白球に人生を賭けた人々を否定するのは違うのではないかとそれを拒否する。(ちなみにおじさんはエイリアンソルジャーをやり込んだ結果1週29分29秒のクリアタイムを保持しているが、2018年段階で12分台のクリアタイムが記録されており、おじさんは哀しんだ。とても哀しんだ)
その後、野球用語の物騒さをたかふみたちと語る中で、かつて異世界にて命を狙われた事を思い出す。
いつもの様に当時の記憶を映像化すると、そこにはメイベルに命を狙われるおじさんが映しだされていた。
おじさん自身は命を狙われ、メイベルに一晩凍結させられた事を辛い記憶として覚えている様だが、メイベルの自業自得な面もあるとは言え、決定的な要素としてはいつも通り女性への対応を間違えたおじさんが招いた悲劇であった。
おじさんが凍結している間にも記憶は蓄積されており、映像化されたその後の会話から、メイベルの祖先は日本からの転移者であることが判明する。
同時に、所謂「異世界転移ボーナス」というモノが存在することが判明するのだが、当の本人であるおじさんはそんなモノを貰った覚えは無いと否定する。
たかふみに促され、転移直後の記憶を映像化すると、どうやらオークの亜種として狩られかけていた際に中国語で望む力を与えると語りかけられていた事が判明。
暴行を受けていたおじさんはその際、「会話さえ出来れば」と思考していた為に異能の力として「翻訳」を手に入れた。(尚、そういった異世界の知識を手に入れる場所も同時に教えられるがコレも全て中国語であった)
言ってしまえば神様サイドのリージョンコードミスであり、おじさんとしては損をした様な印象を抱く。(結果としてコレが功を奏し、精霊と会話する事が可能となった)
翻訳能力を得たことで異世界人と会話出来るようになり、これで窮地を脱することが出来ると思われたが、人語を話せるオークとして見世物小屋に銅貨3枚で売られてしまい、そこから過酷な異世界生活が幕を開けた。
メイベル
氷の一族の末裔である少女。
魔炎竜を唯一倒すことの出来るとされる凍神剣を所持しており、彼女の住む村を訪れたおじさんは、本来ならば所謂「お使いイベント」をこなしてメイベルの心を開いた後に凍神剣を手に入れ、魔炎竜を撃破する流れだったのだが、それらを面倒に感じたおじさんが自力で魔炎竜を撃破してしまい、これがキッカケとなって人生が大きく狂ってしまった。
元よりニート気質であり、村人からは凍神剣を有しているという一点だけで自堕落な態度を許されていたのだが、魔炎竜の危機が去った後は態度を一変されてしまい、止むを得ず村を出た後、エルフ同様におじさんを追いかけていた。
今回、おじさんに接触し自身の人生が狂った怒りをぶつけるが、同時にそれらしい説得を受け、おじさんから天星石の指輪を与えられた事で一時は凍神剣の封印が説かれる程に心を開く。
が、しかし渡された指輪の意味合いが謝礼金替わりのモノであると判明した後は再びボルテージが上昇し、おじさんと戦闘に突入。乱入してきたエルフの助けもありおじさんを一晩氷漬けにした。
その後のエルフとの会話でメイベルの祖先はニホンバハマルから来た異世界転移者であると判明する。
氷の一族が凍神剣を所持しているのは、祖先となった転移者がグランバハマルに降り立つ際に神に願って手に入れた所謂「転移ボーナス」である為らしく、これらのエピソードはグランバハマルにて語り継がれているらしい。
『異世界おじさん5話』の感想
今回はメイベルの再登場回にしてリージョンコードが生んだ悲劇が描かれました。
まぁ、アジアって一括りにした際に一番大きなトコって中国ですからね、神様も間違えるのは仕方がない…と思いましたが、メイベルの祖先が転移した際には神様と会話が出来ている様なので単なる業務怠慢なのでは…。異世界転移の対応をオートメーション化した後、アップデートを怠ったのでしょうか?
メイベルやエルフへの対応を間違えるおじさんですが、不運(?)なのは転移した直後からだった様ですね。
さて、次回はおじさんが異世界転移した後に体験した過酷な出来事が描かれます。
異世界転移って楽しそうだなという幻想を悉く破壊するおじさんですが、果たして次回は…?
『異世界おじさん5話』のまとめ
藤宮から野球で一儲けしないかと提案されるおじさん。だが、かつてエイリアンソルジャーをやり込んでいたおじさんは、他人のやり込みを否定してはならないとそれを拒否。
- そんな会話の中、かつて命を狙われたことを思い出すおじさん。記憶を映像化すると、そこにはメイベルに命を狙われ、凍結されるおじさんの姿が映し出される。
- 結局の所、いつもの通りおじさんの自業自得(+メイベルのニート気質)であり、このエピソードは終りを迎えるかと思われたが、おじさんが凍結していた間に発せられたメイベルの言葉から、おじさん同様に異世界転移を果たした者が過去にいたこと、そして転移者には神より「転移ボーナス」を与えられていた事が判明する。
- そんなモノは貰っていないと怒るおじさんだが、記憶を遡って映像化してみると、どうやら転移直後にオークの亜種として狩られかけていた際に神様が中国語で語りかけていたらしく、その際に会話さえ出来ればとおじさんが思考していた為に転移ボーナスである「翻訳」の力を手に入れた事が明らかとなった。
- 様のリージョンコードミスによって意図せず翻訳能力を得たことで異世界人と会話出来るようになったおじさんだが、人語を話すオークとして扱われ、見世物小屋に売り払われてしまう。
- そして、過酷な異世界での生活が幕を開けるが、それが描かれるのは次のお話…。
コメント