アニメ「異世界おじさん」の予告編動画は、こちら
本編のおじさん程ではないが、私の叔父も中々にSEGAを愛していた。
任天堂やソニーが開発したハードとソフトを愛用している幼少期の私に対し、どうにかこうにかSEGAが発売した至高のハードとソフトをプレイさせようと躍起になっており、最終的にはエッチなゲームが出来る点を力説してきた。
ヤベーよ、叔父さん。
そんな叔父の熱意はシーマン以外あんまり私には届かず、叔父側が折れる形で一端の終わりを迎えたのだが、晩年になって目を輝かせて紹介してきたタイトルがあった。
それが、「トイレッツ」だった。
セク〇ラかと思った。
ヤベーよ、叔父さん。
しかし、そんなハジケ続けた生涯を送った叔父の様な人間を受け止め、少し先を歩く様に寄り添ってくれる会社がSEGAなのだと実感した。
ありがとうSEGA、叔父を支えてくれて。
いつかトイレッツをプレイしに地元のゲームセンターに行く…かもしれない。
キャスト・スタッフ
声優
おじさん:子安武人
たかふみ:福山潤
藤宮:小松未可子
エルフ:戸松遥
メイベル:悠木碧
アリシア:豊崎愛生
エドガー:鈴村健一
ライガ:岡本信彦
沢江:金元寿子
スタッフ
原作:殆ど死んでいる
WebComicアパンダ編集部/KADOKAWA刊
監督:河合滋樹
シリーズ構成・脚本:猪原健太
キャラクターデザイン・総作画監督:大田和寛
衣装デザイン:須藤智子
モンスターデザイン:寺尾憲治
プロップデザイン:岩畑剛一/鈴木典孝
デザインワークス:加藤千恵/コレサワシゲユキ/灯夢
美術設定:青木 薫/緒川マミオ/中島美佳
美術監督:高峯義人
色彩設計:安部なぎさ
特殊効果:谷口久美子
撮影監督:峰岸健太郎
3Dディレクター:軽部 優/小高みちる
編集:須藤 瞳
音響監督:明田川 仁
音楽:末廣健一郎
音楽制作:KADOKAWA
音楽:末廣健一郎
音響効果:上野 励
音響制作:マジックカプセル
アニメーションプロデューサー:吉川綱樹
アニメーション制作:Atelier Pontdarc
製作:異世界おじさん製作委員会
キャスト陣は主演の子安氏を始め、超人気声優陣でガチガチに固められている。
90年代~2000年代以降に少しでもアニメやゲームを視聴、プレイした人間ならばどこかで聞いたことのある声がキャラクターを通して聞こえてくる筈だ。
スタッフ陣では近年の異世界アニメを多く手掛けた猪原氏が脚本に携わっている点に注目したい。
幼女戦記の様な軍記モノから慎重優者の様な特殊な作品もこなせる猪原氏の手腕が本作において如何に発揮されるか、楽しみである。
主題歌
OPテーマ
前島麻由「story」
EDテーマ
井口裕香「一番星ソノリティ」
あらすじ
2000年1月、一人の青年がトラックに撥ねられ、意識不明の昏睡状態となった。
それから17年の時が経った2017年、秋。
昏睡状態であった叔父が意識を取り戻したと報せを受けた甥のたかふみは、後ろめたい現状を伝える為に叔父の病室を訪れるが、そこには異世界グランバハマルより帰還したと宣う叔父の姿があった。
あまりの姿に言葉を失うたかふみであったが、帰還者である証拠を見せるとおじさんが魔法を使うのを目の当たりにし、その力を使って生きていく決意を固め、おじさんを引き取り2人での生活を始めるのであった。
かつて剣と魔法の世界を旅した1人の男がとある団地の片隅にて紡ぐ異世界叙事詩(と、SEGA愛)、今ここに開幕。
登場人物
おじさん
本作の主人公。クチャラー。
2000年1月にトラック事故により昏睡状態にあったが、17年後の2017年に目を覚ました。
身体は昏睡状態であったが、その魂は異世界グランバハマルに飛ばされており、剣と魔法の異世界を17年間旅していた。
内向的な性格と異世界において異端な外見が災いし、異世界モノのテンプレ展開で旅が始まったにも関わらず、その経験の殆どは暗く辛いモノが多い(もしくは本人の鈍感さが原因で辛い思い出と勘違いしている)。
意識を取り戻した後は、甥のたかふみと共に2人での生活を始める。
異世界で習得した魔法や記憶、果てはアイテムまで現実世界に持ち込むことが出来ており、それらを駆使した動画投稿にて日銭を稼いでいる。
熱狂的なSEGA信者であり、2017年にてSEGAがゲームハード事業から撤退したとたかふみから聞かされた際には思わず記憶消去魔法を使用した程であった。
たかふみ
おじさんの甥。
意識を取り戻したおじさんを迎えに行くと共に、後ろめたい事情を伝えようと考えていたがおじさんが魔法を使えるという事実を目の当たりにし、その力で食っていこう考えを改めた。
その後、病院からおじさんを引き取り、2人での生活を始める。
基本的にはおじさんと共に動画投稿サイトへ動画を投稿し、その収益によって生活費を賄っている。
日々の生活の中でおじさんより異世界での体験やSEGA愛を聞かされるが、どこか異質なおじさんの話に歓喜と憤怒、憐憫と悲哀を以って応えている。
ツンデレエルフ
おじさんが異世界で出会ったエルフ。
窮地に立たされていた所をおじさんに救われ、それがキッカケとなっておじさんに惚れ込み、事あるごとに何かと付き纏っていた。
ツンデレのテンプレを詰め込んだ様な言動が特徴だが、おじさんが異世界へと旅立った2000年時点ではツンデレの概念が普及しておらず、結果としておじさんからは陰湿なイジメを繰り返すエルフという印象を持たれていた。
精神面においてはかなりのタフさを持ち、普通ならば100年の恋も冷める様なおじさんの行動にもめげずに付き纏い続けた。
余談だが、おじさんはエヴァンゲリオンを視聴済みである。
が、しかしその理解は表面的でありアスカの心情は汲み取れていなかった模様。
感想
SEGA、好きですか?
おじさんの異世界での話が面白いのは勿論なのですが、個人的にはOP映像を含め随所に仕込まれたSEGAネタが面白過ぎたという印象でした。
私自身、幼少期には叔父から随分とSEGAを勧められた経験があるので、それも込みで1話から既に心を鷲掴みにされてしまいました。
2話以降はキャラクターもドンドン追加され、おじさんの体験談もSEGAへの愛もより深く語られていくとのことなので、否が応でも期待に胸が膨らんでしまいます。 無職転生の様な古典にして王道でもなく、幼女戦記やこのすば!の様な変化球ともちょっと違う異世界おじさん、もしかするとこの夏で最もアツい物語になるかもしれません。
まとめ
- 17年間昏睡状態だったおじさんが目覚め、甥のたかふみと出会う。
- おじさんは異世界から帰還したと宣っており、たかふみはおじさんの気が触れてしまったと考えたが、異世界より帰還した証拠を見せるとおじさんが魔法を披露したことで考えを改め、これを金にして生きていこうと決意する
- おじさんを病院から引き取り、動画投稿サイトにおじさんの魔法を駆使した動画にて日銭を稼ぐ生活を始めた2人。
- おじさんの異世界での体験やSEGAへの愛を聞かされ、たかふみは時に涙し、怒り、悲しみ、そして歓喜することで、仄暗い生活に少し彩が戻った様であった。
第2話は、以下の記事になります

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