2021年に劇場公開された「呪術廻戦 0」の予告編動画は、こちら
もし、そのA10神経を上手く扱えれば愛を思うが儘に支配出来るのだろうか。
そもそも、愛とは何か。考えたらキリが無い様なことだ。
尊いと誰かが説けば下賤なモノと誰かがそれを否定し、死こそが愛であると叫べば、そんなことはないと別の誰かが叫び返す。
否定も肯定も尋常ならざる速度で行われる現代において、誰かの言葉や介入に揺るがない愛など存在しないのではないのだろうか。
そう思っていた私にとって、呪術廻戦0は衝撃的な作品であった。
誰かの為に自身の全てを捨て、そして自身の全てを誰かで満たす。
作中の「二人」が見せた狂おしい程の愛、言うなれば「純愛」は、愛とは何なのかという終ることのない論争に1つの答えを示した様に感じた。
それ程までに二人が我々に見せた愛は歪で暴力的で血生臭く、そして温かった。
本編のスタッフが制作した映画
また、スタッフ陣が同じということでテレビアニメ版同様、いやそれ以上のカメラワークが発揮されている。
この点は朴監督が影響を受けたとされる「アフロサムライ」を手掛けた木崎監督が絵コンテで参加しているという事が大きいのではないか。
キャスト
乙骨憂太:緒方恵美
折本里香:花澤香菜
禪院真希:小松未可子
狗巻 棘:内山昂輝
パンダ:関 智一
五条 悟:中村悠一
夏油 傑:櫻井孝宏
最も印象的なのは、主人公である乙骨を演じる緒方恵美さんである。
放映に先駆けて公開されたPVでは、筆者も含めて乙骨が某初号機に乗る彼に見えた方も多いのではないか。
もしそう感じたのなら是非とも劇場、あるいは映像媒体が発売され次第視聴してもらいたい。
PVでの彼と本編後半の彼との凄まじいギャップを体験できるだろう。
主題歌
疾走感のある曲調に加え、King Gnuと言えばお馴染みの各パートがテクニカルなフレーズを多用している力と技を併せ持つナンバー。
中でも歌詞は本編の台詞が使用されており、原作コミック版の読者は思わずニヤッとしてしまうこと請け合いである。
あらすじ
人の負の感情から生まれる化け物、呪霊。
そして呪術を用いてそれを祓う者、呪術師。
両者の生存競争は古来より行われ、現代においても止まることなく続いていた。
2016年11月、都内の学校にて男子学生4人がロッカーに「詰められる」という事件が発生する。
事件を起こした犯人とされる男子学生、乙骨憂太は呪術師によって拘束され、死刑を宣告される。
何ら抵抗せず死を受け入れる乙骨だったが、その直前に五条悟と名乗る男が介入。
乙骨を呪術師養成機関である都立呪術高専へと編入させ、物語は始まる。
乙骨の身に宿る大いなる「力」。
その力を巡り、事態は急速に進んでいく。
登場人物
乙骨憂太
本作の主人公。
幼馴染の折本里香が交通事故で死亡した際、特級過呪怨霊となって取り憑かれ、特級被術者となる。
以後その力をコントロール出来ずにおり、家族や周囲に被害を与えてしまう。
自身の力が及ぼす影響を鑑み、気弱で引っ込み思案な性格となってしまうが、高専での生活を経て前向きな性格となり、力のコントロールも徐々に習得していく。
本作は彼に取り憑いた折本里香を巡る戦いが繰り広げられる。
折本里香
主人公である乙骨に取り憑く特級過呪怨霊。
5歳の時にとある事情で宮城県仙台市内の病院に入院し、時同じく肺炎で入院していた乙骨と出会う。
退院後は乙骨と同じ小学校に通い、月日を重ねていく中で将来を誓い合う仲となる。
しかし、11歳となった2011年に交通事故で死亡、同時に呪いとなって乙骨に取り憑く。
呪いとなって以後は生前の愛らしい姿はなく、凄惨な容姿となり、乙骨を傷つけるモノや乙骨に近づく異性を攻撃対象として見なし、破壊行動を取ってしまう。
破壊の権化とも取れるその圧倒的な性能は特級と呼称される呪いの中でも群を抜いており、その点を夏油に着目され、彼女を奪うべく百鬼夜行(呪術テロ)が実行された。
五条悟
最強の呪術師。
飄々とした掴み処のない性格は前日譚でも健在。
死刑を宣告された乙骨を都立呪術高専の1学年へ編入させる。
彼の(かなり荒くて命がけの)指導を受け、乙骨を含めた1年生組は(色々と)逞しく成長していく。
何だかんだではあるが、次世代を想う良き教師である。
夏油傑
非呪術師を排して呪術師のみの世界を作ろうと画策する特級呪術師。
その実現の為に折本里香の力が必要と判断し、百鬼夜行を実行する。
後日譚である呪術廻戦にも彼は登場しているが、今作に登場する彼とはどこか違う人物の様な雰囲気を纏っている。
禪院真希
エリート呪術師の家系である禪院家に生まれるが、本人は呪力を一切持たない。
その境遇故、家族から辛辣な対応を受けて幼少期を過ごすが、その中で芽生えたタフな精神力が彼女を支え、禪院家を見返すべく奮闘している。
彼女の生き様は乙骨にも影響を与えており、若くして背中で語る女となっている。
狗巻棘(いぬまきとげ)
狗巻家出身の呪言師。
発した言葉に呪いを込める呪言を扱う。
相手に直接言葉を放つ以外に、携帯電話を通しての会話等でも呪いが発揮される為、意図せず相手を呪ってしまうという事が起きぬよう、普段の会話はおにぎりの具で行われる(シャケは肯定、 おかかは否定といった具合)。
幼少期には能力を上手くコントロール出来なかった為、相手を傷つけてしまうこともあった。
その点において乙骨とは似た境遇にあり、それ故か入学後の彼を気に掛けていた。
パンダ
すっごいパンダ。
感想
アクションが凄い!と言うと本作の感想としてはありきたりでしょう。
ですが、ありきたりと分かっていてもアクションが凄かったと言わざるを得ません。
ストーリーラインの大半は放映前に公開されたPVや各種メディアで語られており、正直なところ公式からネタバレされているのでは?と思うほどです。
そうなると、テレビアニメ版の呪術廻戦がトンデモない戦闘シーンの連続だったこともあり、どれだけド派手なアクションが見られるかに期待してしまうものです。
私も映画館に行くまでにネットは勿論、テレビや雑誌で本作の情報を得てしまい(得ようとしなくても情報側から歩いてくるレベル)、ストーリーの大半を知った上で席に着きました。
こうなると新鮮味をあまり感じませんので、残念ながら楽しめないのではないかと思っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。
確かにストーリーは事前に公開された通りでしたが、随所に見せるアクションシーンは至極のモノばかり。
特に終盤の乙骨と夏油の戦闘シーンは、担当されたアニメーターの方々が何人か倒れたのではないかと心配するレベルでした。
ムカデ呪霊がスルスルと動くシーンは虫が苦手な私も見入ってしまいましたし、京都の街並みに関してはどこからがCGで、どこからが作画なのか、境界が全く分かりませんでした。
アニメ+CGというと、ふと思い浮かぶのはマクロスプラスですが、あれから年月が経ったから当然と言えば当然なのかもしれませんが、その進化の凄まじさに脱帽です。
メディアからストーリーの大半を知ってしまった方や、原作コミック版を既読の方には、わざわざ劇場に赴くのは億劫と感じるかもしれません。
ですが、文字通り心血が注がれた本作の圧倒的クオリティは日本アニメ界における1つの到達点と言って過言ありません。
こんなご時世ですが、それでも劇場に行く価値のある作品です。
まとめ
現在の日本において、劇場作品は「待てばいつかサブスクで観られるモノ」という認識が以前よりも強くなったと感じる今日この頃。
加えて外出には一定以上のリスクが伴うのもまた事実。
故に、絶対とは言い切れない歯痒さがありますが、それでも…それでもです!
機会があれば、是非ともMAPPAが遺した呪術廻戦0という至宝を、劇場で受け取って貰えればと思います。
例え二人の純愛がさほど響かなくとも、例えアクションシーンや洗練された映像美が印象に残らなくても、きっと大画面で動き回るゴリ…パンダの愛くるしさだけは貴方にも伝わるハズ!
「呪術廻戦 0」のレビューを調べてみた
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キャスト&スタッフ
監督:朴 性厚
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史
副監督:梅本 唯
制作:MAPPA
美術監督:東 潤一
色彩設計:鎌田千賀子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:木村謙太郎
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介
音楽:堤博明・照井順政・桶狭間ありさ
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:藤田亜紀子
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介
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